例えば10人の翻訳者全員が忙しい子育て主婦で
毎日1−2時間しか作業できないとしましょう。

きどき子供が熱を出すので病院にいかなければならない。
今日は無理ですと連絡があった。
今日予定していた納品がキャンセルになった。

代打を捜そうにも全員が同じような状況なので
浮いた一人分の仕事に引き取り手が無い。

PMが翻訳もできるならなんとか残業か半徹でフォローできるが
毎日これではたまらないし体を壊す。

ということで、このような翻訳者4−5人分の仕事ができる専属が必要となります。
もっと言えば、最初からこのような専属が3人いれば済む訳です。

だから仕事を突っ込める人には目一杯突っ込む。

毎日5−800ワードしかできない人より
毎日2−3000ワード処理できる人が欲しい。

そもそも上記10人とのやり取り、
さらに言えば分割納品されたジョブをマージしたり、
納品物をチェックしたり、
納期管理したり、
指示内容を徹底したり、
チェッカーに投げるタスクは人件費としてコストとなりますから経営上の負担です。

翻訳会社は国や行政じゃないので「子育て支援」はしませんよ。
だから会社によっては「専業のみ」応募可能となっています。

結果が出せればいいので、本来なら専業でも兼業でもいいわけですし
子持ちの主婦でも会社員でも構わないはずですが、実際は違います。

だから面倒くさい人とか処理量が少ない人は、
安い派遣仕事へはめ込むんで中間マージン抜くか
安いMTPEをやれる範囲でお願いすることになります。

このようなプロへの要求水準は、挑戦者にとってはかなりのハードルの高さです。
なので、たとえ翻訳会社の一部門として翻訳スクールが併設されていても、
こうした現実は絶対に言わないです。

だって生徒が減るじゃないですか。
だって集客しにくいじゃないですか。

こういうことは実ジョブを経験していないと理解できないと思います。

でも昔はそういうB級戦士でも実ジョブを細々と続けさせてくれたんですよ。
そういうところの経営者は「2年ぐらいかけて育てるつもりです」と言ってました。

でも今はもうそういう「見習い」みたいな易しい仕事はないですよ。

AIエンジンが進化してしまったので、そういう甘い対応は経営にとって命取り。
採用するのは最初から「A級ライセンス」だけ。

だから「時間制限付きトライアル」や「実ジョブペースで処理しないと間に合わない」
大量トライアルで試されるのです。

トライアルの傾向変化すら、スクールで習っていないでしょう?

相撲でたとえると
月収が支払われるのは、十両以上の力士であり、
幕下以下の力士には定額の月収は支払われません。

格付けごとの最低保証月収は以下の通りです。

横綱 282万円
大関 234.7万円
関脇・小結 169.3万円
前頭 130.9万円
十両 103.6万円

年収に換算すると、横綱で3384万円、十両でも1234.2万円と
非常に高い給料をもらっている事が分かります。
(データの詳細については興味があれば検索してください。)

翻訳業界で言えば、特S・S・特A・A・準Aあたりでしょうか。

トライアル合格して最初の2−3件は実質トライアル。
ここで使えるかどうか判断されます。
ここで使えそうなら、当面は準Aぐらいの扱いで様子見です。

もちろん幕下陥落もあります。
ちゃんとした翻訳会社ならチェッカー会議で定期的に評価されます。

こうして脱落した人には優良顧客の高レートは回ってきません。

だってそうでしょう。
速度の品質に不安のある翻訳者に、お得意さんの仕事は任せられません。

子供が熱出たとか、速度が出ないとか、今日は時間ないから明日2倍やりますとか
言い訳する人に任せられないですよ。
PCが故障したらバックアップ機で作業続けないと。
処理速度上げるために言われなくてもCAT対応でないと。
医学翻訳ならイートモ使えるように準備しておくものなんですよ。
買える辞書や書籍はほぼ揃えておかないと。
HDDが故障したら外付けHDDのデータで作業継続するんですよ。
こうしたことは言われなくてもやるのがプロです。



だからランク付けはシビアです。

こうして高レートと毎日山のように依頼される人とそうじゃ無い人との間には
何倍もの年収の差が生まれます。

年単位で処理速度と品質が両立できて安定した翻訳者ならAへ昇格です。
これがプロの登録翻訳者です。

どうでしょうか?

どこのトライアルを受けていいか分からない、
プロのレベルも分からない、
そんなひよこちゃんが業界にはいっぱいいて、
スクールビジネスのカモにされているのが現状です。

このハードルが突破できないなら、最初からやめたほうがいいです。
1円にもならないので。

声優と同じ。
憧れる人は多いですがなれる人はごくごく一部です。

とりあえず翻訳者になりたい人が100人いたら
上位数人に入ることです。

ワナビーに欠けているのは「マインドセット」です。

気持ちの持ちようじゃないですよ。
宗教じゃないので。

このプロのマインドセットに裏打ちされた準備・行動・実力すべてが
トライアル合格時に備わっていることを言っています。

トライアル合格だけならある意味簡単なんですよ。
みんなでサポートすればいいんだから。
時間制限付きならわたしも一緒にやるんでしょうね。
画面共有とかして。。。

例の詐欺講座でトライアル問題を大量の生徒間で共有してたみたいですけど
万一それで合格しても稼ぎ続けることはできないです。

だって土俵に上がったら相撲を取るのはその人一人なんですよ。
講師とか仲間で手助けして勝ちを取るんですか?
そんなアホな。ww

トライアルと本番(実ジョブ)は違いますよ。
何より量が段違いに多い。
トライアルは数百ワードですが、本番は数万ワードです。
それぐらいの量でなければ年収数百万以上にはならない。

毎々毎回そんなズルをしたとして、もらった報酬だけでは
参加者の人件費は出ませんよ。パートに出たほうがマシです。
それに他の人がプロになったらどうするの?
この作戦はすぐに破綻するって気づくでしょうに。


翻訳者になりたーいという夢子が沢山いるように
声優になりたーいという若い人は多いですよね。
でも現実はコレです。↓




どうでしょうか?
目が覚めました?

腐ったマインドセットが捨てられない人はさっさと諦めるべし。
人生短いです。
SNSとかで傷をなめ合って何が楽しいの?

翻訳学習の出口=トライアル合格=プロ

みたいな発想だと100%挫折します。

わたしは専門知識があったけど、
やってきた実ジョブの対訳集が常に準備されていたわけではありませんでした。

ストレスで夜中に吐いたこともあります。
人生で一度もなったことがない胃潰瘍になりました。
スゴイショックでした。

でもその予感はあった。
いまでは無理だと思うけど、メールで丁寧に対応してくれた社長さんがいたんですよ。

君ね。
外資でね。
ちょっとね。
できるとか言われたぐらいでね。
翻訳者になれるとか。
甘いこと考えると人生ドブに捨てるよ。
悪いこと言わないから会社員続けなさい。
続けていると分かるよ。
プロのレベルが。


そういうことを翻訳スクールじゃ言わないでしょ?
言えるわけが無いよ。
自分の生活かかっているんだから。
講師だって事務員さんだって。

大丈夫ですよ。
皆さん最初はそんなものです。
慣れたらできます。


そんな悪魔を囁きを真に受けていたら
一流大手という与信を使って不動産投資はできなかった。

今頃路上生活だったかも。。。

AIエンジンの進化によって幕下にはもう仕事ないよ。

人生いろいろ。
翻訳だけが人生じゃない。




それでも翻訳で稼がないといけないんです!!
そういう人は連絡してください。