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本当は書籍にしてお金取って欲しいぐらいですが...
これからこの業界で飯を食おうと思っている方へ。
プロへの道は険しいです。
文系ゼロベースからなら2年間、無駄なしで
急峻な坂を一気に駆け上がる必要があります。
ほとんどの人にとっては
こんなことは二度としたくない
というぐらい辛い旅になるはずです。
そうでなければ
なった後のブルーオーシャンの味を楽しむことはできません。
ハードルが高く
多くの人が脱落するからこそ
勝ち組が儲かるのです。
その現実から逃げてしまう人は
永遠に「詐欺講座」の「養分」になって
人生は終わりです。
会員110(103続編)
会員103として2020年1月に2年コース終了時点の受講感想を提出した者です。
ブログと受講感想で2020年12月末まで受講期間を延長して頂きました。
この延長期間中の成果とこれまでを振り返ります。
1.私について
文系、理系知識ゼロ、翻訳経験なしから受講開始したアラフォー独身女性です。受講開始時は会社員で、受講中に退職しました。言語は英語と中国語です。
2.2年の受講期間終了時の状況とこの1年のまとめ
まず、ざっくりと正規の受講期間中の行動についてまとめます(詳細は会員103の受講感想をご覧ください)。
1年目:化学・物理の基礎、対訳シリーズ、トライアル(2社受験、不合格)
1年2ヶ月目:トライアル初合格(英日特許・産業翻訳)
1年4ヶ月目〜1年10ヶ月目:中国語産業翻訳(医療)トライアルに合格、その後実ジョブをほぼ継続受注(月5〜15万円)
1年5ヶ月目〜1年10ヶ月目:英日産業翻訳(医療)での受注を目指して上記の中国語の実ジョブと並行して学習、トライアルに挑戦(トライアルは2勝2敗、ただしうち1勝はMTPE)
1年11ヶ月目〜2年経過時(2020年1月):
・英日産業翻訳(医療)のトライアルを突破できない、突破しても仕事の打診がないレベルだったので計画を変更
・中国語の仕事もストップして英日バイオメディカル系特許翻訳での再参入を目指し学習に専念する
ここから延長期間の記録です。
2020年1月〜3月:
・バイオメディカル系の学習(具体的には、特許(日本語)を大量に読む、バイオ系の基礎学習、対訳学習)
・バイオメディカル系のトライアルを受験
2020年4月:
・トライアル合格の連絡後、ほどなくして初めての特許翻訳案件を受注(A社)
2020年4月〜2020年11月現在:
・A社より途切れなく案件を受注している状態
(バイオメディカル系案件、ボリュームは数千ワードから7万ワード程度、徐々に案件のボリュームが増えている)
その他
・A社以外のトライアルに計4社応募、1社結果待ち、残り3社は連絡なし(おそらく書類落ち)
・2020年の売上見込みは約340万円
3.成功要因と失敗要因(この受講感想から学んで頂きたいこと)
結果として、この受講期間延長中にトライアル合格、即実ジョブ受注、その後安定して同じ分野のボリュームのある案件を受注できており、ほぼ理想的な形で推移しています(新規開拓、レートアップという課題は残っていますが)。
この状態が2年の受講期間内に達成できていれば間違いなく結果を出したと言えるでしょう。
今振り返ると、あそこでああしていれば2年以内で結果を出せたと思うことがあります。
トライアル合格から実ジョブの継続受注につながっている理由(成功要因)と、結果が出るまでに時間がかかってしまった理由(失敗要因)を次にまとめます。
本音ベースで書きますので、これから受講を開始される方、受講開始初期の方にはぜひ参考にして頂きたく思います。
4.成功要因
成功要因は、大きくわけると2つあります。ひとつは「この講座で勉強していた」ということ、もうひとつは「環境を変えたこと」です。
4-1.「この講座で勉強していた」こと
これではあまりにざっくりしすぎているのですが、プロとして複数案件をこなしてから、講座での指導のひとつひとつが「稼げるプロになるために大切なこと」だったことを実感しました。以下、いくつかピックアップして書きます。
(1) 化学・物理の基礎学習と、特許を読み解くのに必要な知識の獲得方法の習得
バイオ系明細書であっても「化学と物理をあそこで勉強していたから、今この明細書が問題なく読めている」と思うことが何度もありました。また納期の関係で、案件の背景知識の獲得にそれほど時間を割けず、翻訳に支障の出ない範囲の背景知識を短時間で獲得しなければならないこともあります。このスキルは化学・物理、対訳シリーズ、その他訳語確定関連のビデオなどを通じて身につきました。
学習時には、おそらく「どこまでやれば(調べれば、整理すれば)いいのか」という問題に突き当たると思います。私もここで苦労しました(完璧主義に陥り、特許明細書の読解とは関係のない項目を延々と深掘りしていました)。結局本当にこの塩梅がわかってきたのは実ジョブをいくつかこなしてからではあるのですが、この学習中の経験が間違いなく活きています。
受講期間中に安定稼働するまでに、やることは山のようにあります。理系知識ゼロからスタートであれば、化学・物理のビデオをすべてノートを作りながら内容を理解することはマストだと思いますが、その際に、わからない点にはあまり固執しすぎず、知子の情報やノートに「ここまでわかったがこの先はわからない」ことだけをメモして次に進むほうがよいと思います。この時点で完璧に理解できていなくても、「あの時のあれのことではないか」とフックがかかるだけで、明細書の理解度や理解するまでのスピードが違ってきます。
(2)学習中から「すでにプロである」ことを意識する
具体的には次のようなことです。
・バックアップ体制の構築
・自分の処理スピードの把握(+プロに求められる処理スピードとの差の把握)
・ツールを一通り使えるようにしておくこと(特にTrados)
・翻訳環境をプロ仕様にすること
このあたりのことは、学習期間中にはつい疎かにしがちです。ただ、学習フェーズと実ジョブフェーズの間には大きな差があります。講座ではこのギャップを埋めるための様々なコンテンツが用意されています。
ツール(特にTrados)は学習中にいろいろ触ってみてトラブルを一通り経験しておくと、実ジョブで同じようなトラブルが起こった時に慌てなくてすみます。バックアップについても同様で、バックアップしたファイルを実際に予備のパソコンで動かしてみると思わぬ不都合が見つかることもあるので、普段からシミュレーションしておくことが大切です。その他、講座で紹介されているツール(知子の情報、Xmindpro、EKwords、JustRight!など)もできるだけ早めに取り入れて使い方に慣れておいた方がよいでしょう。
特に、JustRight!(校正ツール)は4万円以上とちょっとビビるお値段なのですが、ミスしやすい用語を登録できたりと、校正ツールとして非常に優秀なので対訳学習時くらいには導入して使い方をマスターしたり、用語を登録したりして使いこなしておくことをおすすめします。実ジョブ中に気づかなかったミスを何度も拾ってくれるので私はもう手放せません。
ツールに関しては、翻訳作業の効率化を図ろうと思うと上に挙げたツール以外も適宜組み合わせて使用することになります(例えば、今特に手放せないと思うツールはMemoQとXbenchです)。AI翻訳、機械翻訳も含めて、これからはツールを使いこなすことが前提になってくると思うので、もしIT系に対する抵抗が強い場合はなるべくいろいろいじってみて、抵抗感はなくしておいたほうがよいと思います。
処理スピードについても初期の対訳学習時からずっと計測していました。学習時には前回と比較することでその成長を感じることもできますし、実際に案件が来た時に「本当にできるかどうか」の判断材料にもなります。前処理やチェックなども含めた処理スピードの計測は、今ではすっかり習慣となっていて、どこでスピードが落ちたのかなどの分析の素材として活用しています。
翻訳環境についてですが、講座でおすすめされている東プレのキーボード、ローラーバーマウス、椅子などの「普通のじゃだめですか」と言いたくなるような値が張るプロ仕様のものについては、プロになると決めたのなら思い切って先行投資すべきです。私は受講1ヶ月目ですべてそろえましたが、本当に早めに買ってよかったと思っています。10時間以上作業していても腱鞘炎にならずに、腰を痛めずにすんでいるのはこれらのおかげだからです。椅子については向き不向きがあると思いますので、必ず実店舗で試座されることをおすすめします。
(3)講座ビデオで徹底的にダメ出しされたこと
延長期間中の学習時(2020年1〜3月頃)、公開訳のある明細書を自力翻訳し、その過程での気づきや自身の翻訳ミスやその対策などをブログにまとめていました。その内容を講座ビデオの形で都度徹底的にダメ出しして頂いて、自分の本当の問題がわかり、それを改善すべく真剣に向き合いました。この期間があったからこそ、「技術を正確に理解して訳している」「ミスが少ない」という評価を頂ける今があるのだと思います。
この期間だけではなく、受講期間中何度も講座ビデオでアドバイスを頂きました。私は受講当初、明らかに「プロになるには遠い」マインドと行動様式(例えば、逃げ癖があること、自分の頭で考えないこと、失敗を直視できないこと)を持っていました。そこからプロの土俵に上がれたのは、ブログ記事を題材にしたビデオによる直接的な指導があったからこそだと思っています。
4-2.環境を変えたこと
これは身も蓋もない話になってしまいますが、会社を退職して時間を作ったことが、私自身に起因する最大の成功要因だったと思います。投入できる時間が違えば結果も当然違ってくるからです。
また、引っ越しして作業部屋を確保できるようになったことも大きかったです。現在はトリプルディスプレイにしているのですが、これは引っ越し前の環境ではどう考えても無理でした。ディスプレイにしても、その他の作業スペースにしても、広い方が当然作業性は上がります。
もちろん、特に現在の状況で退職を安易に推奨する意図はありません。ですが、使える時間が多いというのはやはり圧倒的に有利です。
5. 失敗要因
次に、今自分自身が思う、結果が出るまでに時間がかかった要因を挙げます。
5-1. ニーズのある市場に飛び込めなかったこと
完全な結果論になりますが、私は成功までの期間を1年程度は短縮できたと思っています。
1年目終了時には、「バイオメディカル系は英日翻訳を目指すなら案件のボリュームもありそうだし稼げる分野だろう」ということは、講座の卒業生の活躍を見たり、求人情報を見たり特許の出願動向などを見たりして把握していました。
この頃は、機械系や電気系のトライアルを受験して撃沈したりしていた頃で、退職を決断した頃でもありました。ここで、バイオメディカル系の学習に3ヶ月ほど集中して取り組んで、その後トライアルを集中して受けていれば、受講1年半経過あたりで実ジョブ獲得までは持っていけたのではないかと推測しています。
もちろん、これが唯一の「成功への道」ではありません。ですが、ここに踏み込めなかったのは、「自分には無理だという思い込み」によるものです。
卒業生の目覚ましい活躍を見ても、残された貴重な「そこに至る軌跡」を見ても、その時は「私には無理だろう」と思っていました。もっと言えば、1年間必死で時間を作って勉強してきて(この時は会社員でした)、さらに新しい分野の勉強を重ねることに抵抗があったのも事実です。
稼ぐにはニーズのある分野を狙う方がいいというのは理屈ではこの時もわかっていました。
それでも、バイオ系の明細書を読んでどの程度わからないのかを確認することもせず「無理」と決めつける。本当に「稼げる翻訳者を目指す」のならこのような考え方はしないはずです。
今思うと、この時は自分で翻訳者になると決めたのに、どこか「本気で翻訳で食べていく」ことをリアルな自分事として捉えられていませんでした。
私はもともと特に得意な分野や興味のある分野を持っていませんでした。同じような方であれば、なおさら「ニーズのある分野」、言い換えれば「稼げる分野」を狙うべきです。余談ですが、私は当初医療系には全く興味がなく、むしろあまりやりたくないと思っていました。ですが、今では明細書の内容に興味を持って案件に取り組めています。これも講座でたびたび言われていることですが、やはり「得意になれば(評価を得られれば)好きになる」ものです。
5-2. しかるべき時に相談しなかったこと
重要な路線変更の時に、管理人さんに相談をせず突き進んだこと。おそらくこれが最大の失敗要因です。そして私はこのことに正規の受講期間を過ぎてから気づきました(それまでは、自分で自分をごまかしてこの問題を直視していませんでした)。
具体的には、英日特許翻訳から離れて中国語の産業翻訳と英日医療翻訳に方向転換したことです(受講1年半頃)。
なぜそのような方向転換をしたかというと、中国語についてはトライアルに合格すれば高確率で案件受注が見込めるチャンスを頂いたからで、英日医療翻訳については、中国語の医療翻訳で医療系を学習していることもあり相乗効果が見込めるのではないかと思ったことと、需要が大きい分野であることが主な理由でした。
ではなぜ相談しなかったのかというと、正直に書きますが「どんな重要な問題でも他人に相談できない」という性格上の問題があり、さらに「他人に説明できる程度に目標達成までの計画が練られていなかった(自分でも迷いがあった)ので突っ込まれるのが怖かった」からです。
本当に目標を達成したいのなら、プロである管理人さんに相談すべきなのは明らかです。
つまりこの時、私は自分のプライドやこれまでの生き方を目標達成よりも優先させてしまっていました。
この時に相談していたらどのようなアドバイスを頂けたかはわかりませんが、また違う結果だったかもしれません。
ここに書いた私の例のようにひどい人はそれほどいないかもしれませんが、相談をためらってしまうことはあるはずです。特に、この講座では「わかりません。教えてください」という丸投げ質問はNGなので質問までのハードルが高く感じると思います。ですが、プロになるために少なくないお金を投資して時間を捻出しているのですから、つまらないプライドは捨てて、仮にどうしても自分の中でもやもやしていて相談内容がまとまらなくても、怒られてもいいのでそれをそのままぶつけて指示を仰ぐべきです。
とにかく目標を達成するには何を優先すべきか常に考えろ。
これが、過去の自分に一番伝えたい言葉です。
5-3. 学習の優先順位が付けられなかったこと(明細書を読む・訳す量が少なかったこと、リソースを分散させたこと)
プロの特許翻訳者として生計を立てていくためには何が必要かというと、当然「特許明細書をクライアントの求める水準(品質・スピード)で常に安定して翻訳できること」です。
そのためには明細書の内容を理解できること、それを正確に訳せることが必要です。講座では、明細書の内容理解を助けるために化学・物理のビデオがありますが、その学習後はとにかく明細書の翻訳を念頭に置いた学習を進める必要があります(「対訳シリーズ」は自力翻訳前にどれか1シリーズはやっておく必要があると思います)。
具体的には、翻訳対象の分野の明細書を日本語で大量に(例えば30〜50件)読んで、その分野における課題や解決方法をおおよそ把握できたら公開訳のある明細書を自力翻訳して差を比較することが必要です。
私は明らかに、日本語の明細書を読んだ数も、自力翻訳した数も足りていませんでした。例えば、日英の特許翻訳で結果を出された方(会員109)は、15ヶ月の間で60件ほどの明細書を自力翻訳された、と書かれています。
私はというと、2年終了時に明細書を自力翻訳した数は途中までのものを含めても15件ほどで(トライアルは含まず)、日本語の明細書を読んだ数は記録のあるもので200件にも到達していませんでした。
受講1年2ヶ月〜4ヶ月の間に英日特許翻訳のトライアルには2社合格していましたが、その後依頼はなく、自分でも自分の訳質に対して自信が持てない状態でした。依頼がなかったのは、トライアル合格分野と需要の関係もあるとは思いますが、おそらくはトライアル突破時のレベルがそれほど高くなかったからではないかと思います。そしてそれは、実際に明細書を読んで訳すという練習が足りていなかったことが主な要因であると考えています。
この反省を踏まえ、延長期間中の始めの3ヶ月ほどの学習期間で日本語の明細書を130件ほど読み、4件自力翻訳しました。この時読んでいた明細書の内容と現在頂いている案件がかなりマッチしていることもあり、この時の蓄積が現在の実ジョブにも役立っています。
では本来明細書を読んだり訳したりすべき時間、私が何をしていたのかというと、主に
・特許明細書を読んでいて疑問に思ったことの深掘り
・ブログ記事作成(ライティングスキルの向上と理解の定着を目標に)
などをしていました。
これらは長い目で見たら大切なことですが、目先「特許翻訳者として稼ぐ」ためには優先度は低いものです。ブログも日々の学習の気づきや、特許明細書の要約や図解などの「特許翻訳者として稼ぐ」ことに直結するものであれば必要ですし時間を割くべきですが、私はそれ以外の記事に割く時間が多すぎました。
繰り返しますが、ゼロから安定稼働するまでには2年という期間はとても短いです。講座では「特許翻訳者の次の一手」についてのビデオもたくさんあります。特にブログを書いていると、次のビジネスについてなどの貴重なアドバイスをいろいろと頂けます。ですが、すべては翻訳者として安定稼働してからの話です。
器用な方やすでに素養のある方であれば他ビジネスの立ち上げとの両立は可能かもしれませんが、そうでない場合(私の場合)、まず翻訳者として立ち上げることのみにフォーカスすべきだったと今振り返って思います。
5-4. 自分の現在地と目標との差を正確に把握できていなかったこと
「プロになるまでどれくらいの勉強量が必要か」というのは誰しも疑問に思うところだと思います。そして、自分と似たような環境・能力の人がどれくらいでプロになったかで、「おそらく自分もそのくらいでいけるのだろう」と考えます。
「翻訳にはどれくらいの語学力が必要か」ということも同じく皆考えることだと思います。そして、TOEIC800点もあれば十分、と聞いて「私は一応900点超えているから大丈夫だな」と考えます。
この2つは私が考えていたことです。そして、この2つとも誤った考えでした。
受講後の当面の目標は「トライアルに合格すること」です。講座では早い段階でトライアルを受けろ、と言われていますが、これはトライアルを受けてはじめて「トライアル合格レベルの実力と現時点の実力との差」がわかるからです。
その後の「トライアルに合格しても仕事が来ない」から「合格即案件受注」までレベルアップしたかどうかも、(公開訳との比較で自身のレベルアップを実感したとしても)実際にトライアルを受けて合格して案件を受注できるかどうかによってはじめてわかることです。
これらは、学習量(時間)では計測できません。上に書いたように、同じ時間をかけたとしても、集中度、学習内容、学習方法によっても異なりますし、受講前の学習の蓄積によっても異なります。
そのため、「あの人は3000時間もかからずにプロになって稼働したのに、なぜ自分は同じ時間をかけてもトライアルにも合格しないのだろう」などと他者と比較してストレスをため込むのは最も愚かなことです(これは受講期間中の私です)。
やるべきことは、落ちたトライアルを冷静に分析してどこが足りないのかを見極めて補充して再挑戦することです。もし、自分で差が見極められなければ管理人さんに指示を仰ぐべきです。
落ちたトライアルを見直す過程で、受講期間も残すところ2ヶ月程という段になって、私はようやく自分の英文解釈能力に穴があることに気づきました。
自分がTOEICでそこそこの点数を取れているのはひたすら問題集を解いて「試験に合格するための方法」を身につけたからということはわかっていました。それでも、「まあ800点程度でもいいと言われているTOEICで900点取れていれば英語そのものの補強をする必要はないのでは」と、自分の本当の実力と求められる英語力との差を冷静に見つめることなく、「問題なし」と思い込んでいたのです。
そこから翻訳そのものの学習にも時間を割き(具体的には、主に「翻訳の布石と定石」(岡田信弘著)で学習しました)、英文法と内容の両面から実ジョブ中の解釈の難しい文章にも対処できるようになってきています。
講座でも口を酸っぱくして「逆算思考」の大切さが語られています。自分が今どの地点にいて、目標までに何が足りないのか、そして後何日で目標に到達しなければならないのかが明確であれば、自然と迷走はしなくなるはずです。
以上の4点の失敗を回避すれば、この講座で学習している以上、講座受講期間内の成功にはかなり近づくのではないかと思います。「目標を達成した後の最高の状態」の写真や言葉を目に見えるところに張り出したりして、とにかく目標を達成することだけを考えて頑張ってください。
6. 最後に:この3年間で得たもの
この翻訳講座はある意味「詐欺」講座です。プロの翻訳者になれたという結果は、私がこの3年間で得たもののほんの一部に過ぎないからです。
翻訳に限らず、成功は長く苦しいプラトーの先にあるということ。正しい努力が必要であるということ。時間が何よりも貴重な資産であること。これらを身をもって学びました。さらに、講座で学習した内容を他に展開してQOLを上げるための人生設計の方法についても学びました。
例えるならば、私にとってこの講座は、「新しい人生を生きる」ための最強のスターターキットです。このキットには「完成例」も「マニュアル」もなく、実際に自分の手で動かして使用方法をマスターしていく必要があります。まだ埋もれているパーツもいくつかあるので、それらを学習しつつ、学んだことを組み合わせて自分の人生を作り上げていきたいと思います。
今後は、まずはSランクの翻訳者として安定的に稼働できることを目標に、新規開拓、レートアップ、生産性向上に取り組んでいきます。その後は翻訳以外のことにも挑戦していきます。
受講延長期間に入るときに管理人さんと次の約束をしました。
(1)2020年末までに年収400万円まで成長すること。
(2)ブログを継続すること。
(3)本当に住みたかった場所への引っ越しを実現して、オフ写真を送ってください。
(1)は年収400万レベルには到達しているので達成しました。
(2)は更新頻度はかなり落ちましたが継続しました。今後も不定期ですが更新は続けます。
(3)は来年には送ります。見えないでしょうけど、これ以上ないドヤ顔で送ります。
最後の最後で、目標を達成できて本当によかったです。ただ、これは本来は「2年で」達成すべきだった、ということも忘れてはいません。とはいえ、今後も新しい挑戦をして失敗したり迷走したりすることはあるでしょう。それでも今は、自分で失敗の原因を突き止めて軌道修正して成功につなげることができると自分自身を信じることができています。
管理人様、約3年間本当にお世話になりました。
講座からこれからも多くの成功者が出ることを祈っております。
※お疲れ様。プロとして稼働した状態で卒業していただけて本当に良かったです。途中で迷走し始めたときはどうしようかと思いましたが(笑)結果オーライです。次の目標として、3年後に年収800万円レベル+次の一手の仕込みを約束してください。延長期間はまだ2か月ありますが、仕事がたくさん入って年末に受講感想出せそうもないということで11月の段階での受講感想提出となりました。これからが本当の勝負です。講座で紹介した論文や洋書も読破して、部屋を「大学教授以上」にしてくださいね。本当にお疲れ様でした。