2018年6月にスタートした1年半コースがもうすぐ終了しますので、受講感想を書かせていただきます。

<私について>

国立大文系学部卒
大学時代は英語以外の言語を専攻していたため、英語女子ではない

受講開始当初は、
子持ち(保育園児)、翻訳コーディネーター、翻訳は未経験でした。

<現在の私>

メイン:パートタイムで社内翻訳
副業:在宅にて翻訳チェック
※どちらも英⇔日、メインはメディカル関連

受講当初の「在宅フリーランス翻訳者で稼ぐ」という目標からは少し逸れてしまいましたが、副業を合わせた年収は前職にてフルタイムで働いていた頃よりアップしました。
「翻訳の仕事ができるようになった」「年収がアップした」ことから、今の環境は自分にはとても勿体なく有難いと思っています。

そして、この環境に導いてくれたのは本講座です。

私は他のママ受講生と同じくフリーランス翻訳者に憧れて本講座を受講したものの、前職退職→半年フリーランス→再就職+副業という少し異なった道を歩んでいます。
特許翻訳でもありませんし、トライアルも複数社受験したわけではありません。

更に、振り返ると学習時間も少なく、努力量も足りずお手本にならないところも多々あると思いますが、受講感想を書くことで受講を検討されている方に少しでも参考になる部分があれば幸いです。

今までの自分を振り返りたいと思いますので、少し長くなりますがお付き合いください。

<高校時代>

理科・数学以外の科目は得意でした。
高1の頃から医療系の専門学校に進むと決め、数学が試験に出ないことを知っていたため数学の勉強を早々にやめました。

高2の時にとある国へ一人旅に。
中学の時に社会の教科書で見た風景に憧れて、アルバイトでお金をためて実現した旅行でした。滞在中とても楽しく、「もっとこの国のことを知りたい!この国に住みたい!」と思うようになり進路を専門学校から、その国の言語(以下、C語とさせていただきます)が学べる大学に変更。

しかし両親に相談すると、「うちはお金がないから私立大は無理。国立大に行ってほしい。」と言われてしまいました(もともと希望していた専門学校は奨学金を得る予定だったのです)。

国立大学の受験だともちろん、理数科目の勉強も必要になります。しかし、私は高3の夏休み終わりまで部活とアルバイトをしていたため時間がなく、受験勉強については要領を効かせて、意味もわからず暗記するしかありませんでした。
暗記で乗り切ろうとすればするほど理数が嫌いになり、受験が終わった時に「これで一生、理数の勉強をしなくて良い」と思うととても嬉しかったです。


<大学時代>

晴れて第一志望だった国立大学に入学。1年間の留学も含めて5年間、大好きなC語だけに専念できた楽しい大学生活でした。
ちなみに英語は、大学入学後に学習する機会が殆どなくなりました。

留学から帰国した時には大学4年生で、時代は就職氷河期。
先に就活を始めていた友人達が就活で疲弊している姿を見て、できればC語を使う仕事に就きたかったのですが(あまりないけれど)、就職先を選んでいる場合ではないと思い興味のない企業にもどんどんエントリーしました。

就活を始めて2ヶ月後くらいに、初めて面接まで進んだ商社に内定。
国内取引がメインの商社だったため、外国語を使う機会は殆どないことも承知の上で入社を決め、就活が終了。思えば5年間、C語漬けの生活を送っていたので少しお腹いっぱい感もあり、C語に固執するのをやめようと思いました。


<社会人時代〜結婚、出産まで>

商社勤務も数年経った頃、C語が恋しくなり勉強を再開。
結婚を機に在宅で仕事ができる翻訳の仕事にも興味を持ち、ブログをされていたC語翻訳者に度々質問をするようになりました。

その翻訳者のアドバイスに従い、C語検定の上級レベル、通訳案内士の資格も取りましたが数年かかってしまい、その後すぐに子どもができたため、勉強を中断せざるを得なくなりました。




<出産〜英語学習を始める>

産休・育休を取り、産後一年後で復職。
子どもが2歳頃までは仕事や家事育児に忙しすぎて、自分のやりたいことをする余裕が全くありませんでした。

少し余裕が出てきたのは、子どもが3歳になってから。壮絶だった夜泣きやイヤイヤ期が終わり、早朝であれば自分の時間が持てるようになったのです。
毎朝支度をしながらラジオ英会話を聞いていたので、ちゃんとテキストを買って、子どもができてから初めて「机に向かって」学習し始めました。

英語は大学受験を最後に殆ど触れていなかったため、簡単な単語もさっぱりわからない状態でしたが、しばらくしてTOEICの学習も並行して行うようになり、少しずつ長い文章も読めるようになりました。

ちなみにTOEICスコアは英語学習開始当初は450点、1年後には860点にアップしました。TOEICにかけた期間は1年で、目標にしていた850点を超えた時点で受験をやめました。

TOEICスコアについては「高得点を取っても、翻訳業にはあまり関係がない」と言う人もいます。
確かに、翻訳者としての応募時にTOEICのスコアが書いてあるより、翻訳処理速度が書いてあるほうがよっぽど説得力がありますし、翻訳すべき中身は専門的な知識を要するためTOEICで高得点を取るために何年もかけるのは見当違いだと思います。

けれど私は学習開始時、高校までの英語をほとんど忘れてしまっていたため、「高校英語を復習できた」、「なんとか長い文章も読めるようになった」という点では、この1年は有効であったと思います。そして、TOEICスコアにこだわることを1年で辞めて良かったとも(C語は試験対策に何年もかけたにも関わらず、すぐに仕事につなげることができなかったため余計に)。


<翻訳会社へ転職>


英語学習を始めた数か月後にそれまでの職場を退職しました。

子どもがまだ小さかったこともあり、在宅の仕事に対する憧れがとても強く、また「翻訳者になりたい」と思うように。

しかし、英語はまだ初心者レベルでC語もブランクができてしまったため、ひとまず「翻訳業界の裏を見てみたい」という思いで翻訳会社に転職を決めました。

私の仕事は、案件受注後に納期に合わせて翻訳者やチェッカーなどを手配する「翻訳コーディネーター」でした。

翻訳という仕事に憧れていた私にとっては、翻訳者とやり取りできることがとても嬉しく、成果物を納品するまでの工程を学ぶことはとても興味深く面白かったです。

上司はとても尊敬できる人で、専門分野のことを丁寧に教えてくれました。

しかし、会社自体はブラック企業だということを入社後早々に知ることになります。
業務量が多く精神を病んでいる人もいましたし、小さな会社で半年間に社員の半分近くが退職するという…離職率が高すぎて引きました。
会社のピリピリした空気も辛かったですが、翻訳者が決まらないまま帰宅すると夜眠れないなどということも多々ありました。

他社でも同じだと思いますが、コーディネーターは翻訳者への打診を非常に遅い時間まで行っています。

日中は作業に没頭しているからか返事がない翻訳者もおり、翻訳作業がひと段落した夕方以降であれば返事が来る可能性が高く、その返事が「ノー」であれば、コーディネーターは片っ端からめぼしい翻訳者に電話やメールをしたりして必死に探す、という感じです。
ですが、残業ができない私はいつも次の日に持ち越すことに胃を痛めていた気がします。


<レバレッジ特許翻訳講座との出会い、受講を決める>

そんな中、求人サイトで近所の翻訳会社がC語の翻訳者/チェッカーのアルバイト募集をしているのを目にしました。分野は特許翻訳。未経験OKだけれど、特許の知識は必要とのこと。
そこから調べる中で、マイナー言語のC語も特許だと需要があることを知りました。

当時私は通信講座で「翻訳基礎」(英語)を受講中で、基礎が終わるとメディカル翻訳・初級コースに進むつもりでした。ただ、メディカルについてはC語の需要が殆どなく、英語翻訳者を目指すことを考えていました。

けれど、特許翻訳だったらC語も英語も両方使えるかも知れない、と思い早速情報収集。特許について知識が皆無だったため、「特許翻訳、未経験」でインターネットサイトを調べてヒットしたのが本講座卒業生のブログでした。

2018年4月にその方のブログから質問をしました。

そして、その方が未経験から特許翻訳者になるまでに具体的にどのような勉強をされたのか、講座についてもとても詳しく丁寧に教えてくださり受講案内を取り寄せ。
5月には管理人さんとスカイプで話し、6月より講座受講がスタートしました。

受講の決め手は、当時行われていた300本プレゼントの動画の中身がとても面白かったこと、子持ち主婦の受講生/卒業生で結果を出されている方が多数いらっしゃったことです。

「働きながら、勉強時間の確保ができるのだろうか?」

これが受講前の最大の不安でした。

私の主人は朝6時に家を出て帰りも遅く、土日祝出勤は当たり前。連休なんて取れません。
両親もまだ働いていて、完全ワンオペ育児だったのです。

この不安が解消されたのかどうかについては、すぐ後に述べることにします。


<講座受講開始〜退職まで>

2018.6月 受講開始
2018.7月 岡野の化学スタート、ブログスタート
2018.12月 岡野の化学終了、橋元の物理をスタート
2019.1月 退職、初めてのトライアル応募(産業翻訳、C語)

平日の学習時間:約3時間
うち机に向かった時間:早朝2時間
通勤の往復等のすき間時間:1〜1.5時間

休日の学習時間:3〜6時間(主人が休みかどうかによる)

 学習時間が思うように確保できなかった半年間

「働きながら、勉強時間の確保ができるのだろうか?」

答えは「ノー」です。あくまでも私にとっては、ですが。
学習時間が思うように確保できず、学習を優先させるために講座受講開始2、3か月後に退職することを決め、半年後に退職しました。

私は同じ環境であるフルタイム勤務のワーママ元受講生の受講感想を読んだ上、早朝、通勤時間の往復、昼休みで平日の学習時間を3〜4時間確保する、と決めて講座を申込みました。

目標の起床時間は3時に設定。
前年に一時期3時起きで英語の勉強をしていた時期があったため、その気になれば可能だと思っていたのですが、できませんでした。

職場では講座受講開始月にベテラン社員が一斉に退職。
業務が増え、毎日疲れ切っていました。さらに昼休みは昼食を取りながら仕事をしていることも多く、実際は4-5時に起床し、早朝に2時間程度と通勤時間の往復1時間程度の勉強時間でした。

この講座の、専門知識習得のための学習に関して言えば、単語やイディオムを覚えていくようなTOEIC学習ではないのだから、細切れにしてしまうとどうしても効率が悪くなってしまいます。

机に向かってノートを広げて、夢中になってきた頃に切り上げて出勤の準備をしなければならず。

通勤時間等のすき間時間には、本を読んだりビデオを視聴したり、できることは山ほどあるのですが、3時間机に向かう vs 場所を変えての3時間勉強だと成長にかなりの差が出てしまうことを感じ、毎日焦っていた気がします。


 化学・物理の学習について

「化学のビデオが〇本、1日2本消化するとして…」という当初の計算もすぐに無駄だと思い知らされることになりました。

これから受講される方々には、理系学習のイチからスタートだとすると、化学や物理の学習は時間がかかるし、簡単ではないということをお伝えしたいです。

当たり前ですが、ビデオをただ見ればいいだけではありません。

PC、プリンター、本、ノート、筆記用具、のり、ハサミ、etc.机の上はいつも物でいっぱいで、ビデオを見ながら書いたり、印刷したり、切ったり貼ったり、他の本も見てみたりとても忙しいのです。

更にビデオに出てきた特許を読んだり、自分の興味のあるものに置き換えて知識の深堀をしていくのにとても時間がかかります。

でも、「したく」なるんです。

特に化学はド文系の私でも講座ビデオを見れば見るほど面白くなっていき、「もっと勉強したい!」という気持ちが膨らんでいきました。
高校時代、理科室のイメージの化学をどうしても身近に感じることができず面白くなかったのですが、何と興味深いことか…!

よくビデオの中で、ネットに出ている大学のレジュメ(PDF)を参考に説明が行われる時がありましたので、理系大学生が使用している化学の教科書も購入し、理解に努めました。
難しくてペンディングしたテーマもありますが、「よっしゃ、大学レベルの教科書も挑戦してみよう!」と思えたのはやはりビデオの内容が面白く、興味が尽きず脳内麻薬がどんどん出てくる状態だったのです。

物理は残念ながら化学ほどの情熱を注ぐことはできませんでした。
しかし苦手意識はあったものの面白いと思うテーマもあり、物理の講座ビデオから掘り下げて学習したその分野で後にC語の翻訳者トライアルに合格することができました。

2-3時間の学習時間なんてあっという間。
ビデオ自体が2時間近くのものも沢山あるので、机上学習が1日2-3時間ではなかなか終わらせることができず、化学・物理の基礎学習に想定以上の時間がかかりました。
細切れ学習も多く、十分に学習できたとは言えません。化学については、今後2周目を検討しています。


 ノート作り

ノート作りも研究しました。
途中ノートをやめてルーズリーフにしたり(資料も一緒にリングファイルに挟めるから)、またノートにもどったり。
ノートや資料は数ヶ月経つと大量になります。しばらくたってから見返すことも頻繁にあるので、インデックスを作ったり背表紙をつけたり、作成したマインドマップや覚えるべき一覧などはつくりのしっかりした透明ポケットに入れて、リングファイルに収めました。

もちろん、見やすいノート作りのコツは講座ビデオでも教えてくれます。
ブログ上でノートを公開されている受講生もいるので、参考にさせてもらったこともありました。

このノート作りの試行錯誤のおかげで、後にバイオメディカルの学習に入った時、(ノートが財産になることがわかっていたので)独学でもノート作りを楽しみながら進めることができました。


<退職〜再就職まで>

2019.2月 生物基礎の学習開始、C語産業翻訳のトライアル合格
2019.3月 橋元の物理終了、C語産業翻訳の初実ジョブをもらう
2019.4月 対訳シリーズのビデオ視聴、バイオメディカル系の対訳学習を始める
2019.5月 翻訳チェックを在宅で始める
2019.6月 パート探し、パート先のトライアル受験
2019.7月 パート先が決まる

平日の平均学習時間:7時間(実ジョブが入ってきても3-4時間は確保できるようにした)
土日:変わらず


 バイオメディカルの学習

退職後、学習を一気に加速させました。

専門分野をバイオメディカルにしたいと思っていたため、まずは「田部の生物基礎」を主に使用して生物基礎を学習。
生物基礎で得た知識を補強するかたちで、並行して「アメリカ版大学生物学の教科書」を読み理解に努めました。

更に製薬関連の基本的なことは「MRテキスト」で学び、すき間時間で講談社の「好きになる」シリーズも読んでいました。

2か月ほど基本的な知識を学んだ後、学習したテーマの論文や特許明細書、製薬関連のサイトから材料(英語)を取ってきての学習を開始。がっつり対訳をしたり、時間の関係で英語を読んで理解できるかどうかにとどまったものも複数あります。

この頃よく使用していた本は「薬がみえる」シリーズ、「病気がみえる」シリーズ、「Essential細胞生物学」、「免疫学」などで辞書代わりに使用していました。

あと、統計を学んで景色が変わりました!

私が学習に使用したのは「医学統計の基礎のキソ(1〜3)」という本で、基礎ではあるのですが3冊終えたころには論文を読む時の理解度が違っていたのです。

これら一連の学習方法や知識の拡げ方は化学や物理のビデオで、対訳学習方法は対訳シリーズのビデオを見て学んだものです。

そしてこれらの学習のおかげで、在宅にて医薬の翻訳チェックをやらないかと声をかけてもらい、受注するようになりました。
さらに今の職場でも得た知識が活かされています!


 C語翻訳実ジョブについて

C語翻訳はトライアルに合格し、登録後すぐに打診が来ました。

マイナー言語のため人手不足なのか作業内容は翻訳、MTPE、チェック、翻訳周辺作業等、何でもありでした。

出産前、それはもう心から憧れたC語翻訳。
しかし、大好きだけではどうにもならない。マイナー言語ならではの困難にすぐ直面するのでした。

まずは辞書。
英語だとオンライン辞書が豊富ですが、C語に関しては殆どありません。そのため学生時代に購入した「C語大辞典」という厚さ10センチ近くある辞書を使用。
専門辞書なんて紙の辞書でも存在しません。
技術的な専門用語を調べるには日本語サイトには情報がなく、まず英語で調べる→それを日本語に訳出という工程を踏むことも多々あり時給でいうと地元の最低賃金の半分もなかったです。

そして質問時。
コーディネーターはC語のことがわからないため、質問をすると現地に確認を入れることが多々ありました。そのため時差の関係で朝一番に質問をしてもコーディネーター経由のこともあり、翌日午前中にしか返事が来ない、けれどタイトな納期は変わらない等、モヤモヤしていました。

更にIT関連が苦手な私は、翻訳会社指定の翻訳支援ツールを使いこなすことができず、ツールの操作で一度重大なミスを犯してしまったのです。

ミスをした後も有難いことに打診をいただいていました。
今の時代、ツールが苦手とか言ってる場合ではないことはわかっているつもりでしたが。
ツールの操作ミスが恐く、そして「こんな手間がかかるC語翻訳で今後稼げるのか?」という疑問も持つように。

そんな中、別の会社より前述の翻訳チェックのお声がけをいただき、そちらを優先して受注するようになり、C語翻訳をお断りすることが増えました。

プロ意識が足りず、読みの甘い状態でC語翻訳者の応募をしてしまった私。
結果あまり量を引き受けることができず今でも申し訳なく思っています。



<再就職>

我が家の金銭的な事情により5月あたりからパートタイムで働きに出ることを考え始めました。

退職を決めた際、主人に退職後しばらくは働かずに勉強をしたい、と相談し了解を得ていたのですが。3-4月に予想外の出費もあり、私の収入が月々2-3万円程度の我が家の家計は悲惨な状態でした。
そのため、主人より「せめてパート程度でも良いので収入があればな…」と言われたのです。

さらに講座受講に関わる費用は私の貯金から出していましたが、底が見えてきたこともあり資金を稼ぎのため私もパートに出ることを決めました。

軽作業等の午前中だけのパートか、家からそこそこ近い距離で翻訳/翻訳チェックのアルバイト募集が数社あったためそこに応募しようか迷った末、後者に応募。4社ほど受けてトライアル・面接に進めたのが1社、そこで8月より働き始めて現在に至ります。





<受講後に購入した主なもの>

比較的金額の大きいものをご紹介します。

デスクトップPC
サブディスプレイ
レーザープリンタ
外付けHDDハードディスク×2台
Trados(Freelance Plus)

その他PC版の辞書、少し前にイートモも購入しました。

講座で勧められているローラーバーマウスや東プレのキーボードは後回しになってしまい、結局購入に至らず。

けれど、在宅で長時間仕事をされるのであれば是非購入をお勧めします。
私はデスクトップPC購入時、その場しのぎで安いキーボード&マウスを購入したのですが、やはり1日作業した日は手がしんどくて、在宅のままであれば購入していたと思います。

受講開始時ノートPCで学習していましたが、思い切ってデスクトップPCとサブディスプレイを購入したのが半年後。
もう、小さな画面で学習するのと違ってめちゃくちゃはかどります!

後々PCの購入を考えているのなら、早めをお勧めします。
私はデスクトップPC購入1ヶ月後に在宅で仕事を受注し始めたのですが、PC関係のトラブルに多々悩まされました。
インターネットが度々繋がらない(セキュリティソフト、無線LANなど原因多数)、購入したばかりなのにOfficeのライセンスが早々に切れてしまった(以前契約していたoffice365のライセンスを引き継いでしまっていた)、翻訳会社より指示されたソフトのダウンロードができない(Windowsバージョンの互換性の問題)などなど…

こういうトラブルって、起こってほしくない時に起こってしまいます。
幸いサブのノートPCで代用できましたが、原因特定に半日〜1日かかった時もあり、かなり焦りました。


 お金、かかりますよ!

私の場合は受講費以上の金額を受講費以外にかけました。
デスクトップPC +Tradosで30万円ほどしますし、さらにローラーバーマウスや東プレのキーボードを購入する方も多いため、私以上にお金をかけている受講生も多いのではないでしょうか。

「受講費だけなんとか捻出できそうだから受講を決める」は、後に買いたいものが買えなくて、自身を苦しめることになるかと思います。

PCやTradosは予算に含めている方も多いと思いますが、ビデオの中では随時在宅翻訳者に必要なアイテムや書籍や専門書、辞書などが紹介され、やはり購入が必要だなと思う時がきます。

金額の大きなものは思い切って諦めることもできましたが、特に数千円で買えるような書籍や専門書は学習意欲がわいていることもあり購入していました。それが積もり積もると結構な金額に。

私は完全に自分の貯金から切り崩しで講座にかかる費用を捻出していました。
講座受講時に主人に「家計には手を出さない」と話していたからです(家計には余裕がないから)。

会社員の方であれば問題ないと思います。
しかし、専業主婦の方で家計に手をつけないといけないという方は特に、「お金がかかる」ことを覚悟しておいた方が良いです。

<その他この講座で学べること>

この講座では化学や物理といった理系の学習や特許翻訳のビデオの他にも

・翻訳者に必要なツールとその使い方
・CVの作成方法
・マインドのこと
・知識の展開の仕方
・読書のこと
・AIについて
・ブログの運営について、書くことについて

さらに子どもの教育についてもビデオがあり、翻訳者を目指す人でなくても役立つコンテンツが無数にあるのです…!

今のところ特許翻訳の方面に進んでいない私でも、対訳学習のビデオで見せてくれるデモは実際に翻訳をどのように行うのか、わからない単語はどのように調べていくのかというのがわかり、とても役立ちました。

私が専門にしたいと思っているバイオメディカルをテーマにしたコンテンツは少ないですが、化学の中で「ここはメディカルの○○につながる」というのが度々出てくるので、化学とメディカルを切り離さずに楽しく勉強してこれました。

もし今後、在宅でメディカル関連の翻訳者を目指すならば。
元翻訳コーディネーターの経験から言いますと、バイオメディカルに精通している人の方が重宝されるでしょう。
現状として臨床系の翻訳ができても基礎やバイオ関連の翻訳ができる人は少なく、でも需要はある。その点でも化学の学習をしておいてよかったと思います。


<ブログについて>

あまり更新ができずでしたが、開設して良かったです。

他の受講生の方々と交流できとても良い刺激を受けました。さらに私が元翻訳コーディネーターということもあり、個人的に受講生以外の方から質問をいただく機会もあり、自分の経験が役に立って嬉しかったです。

「書く」ことついての講座ビデオは沢山ありますし、やはり書くことで目標実現の道を切り開いていくことが可能だと講座受講生のブログを見て、心から思いました。

今後、別ブログを立ち上げ情報発信にも力をいれるつもりです。
ワードプレスブログを立ち上げるために試行錯誤したことは必ず役立つと思います。


<これからのこと>


 情報発信

前述の通り、別ブログを立ち上げ育てようと思っています。テーマは「翻訳」や「語学」と関係ないものになりますが、書きたいことがあるからです。

もともと書くことは好きですし、「書く」テーマの講座ビデオを見たりブログに力を入れている受講生の方々を見て私も書きたい気持ちがムクムクとわいてきました。

ブログを育てるためには、本を読んで勉強したり記事を書くための投資も必要なため、収入に少し余裕のある今の状況で始めるのが良いのではないかと思いました。

最終的にはそのブログで稼げたら良いのですが、最初から「ブログで稼ぐ!」と考えていたら私の場合は途中で苦しくなりそうなので、初めは「読者目線の記事を継続して書くこと」を目標にします。


 仕事のこと

今の職場も在宅の仕事もしばらくは続けるつもりです(今結構いっぱいいっぱいなので、新規開拓は考えておりません)。

社内翻訳のほうはテンプレ的な翻訳も正直多く、自分がフリーランス翻訳者になった時に通用する翻訳力が身に着くかどうかは怪しいです…。
しかし、専門知識の習得という点では学ぶことがとても多く、今は社内で学んだことを材料にして自宅で学習をしており、今後も継続しようと思っています。

最終目標は「完全フリーランス」です。やはり在宅で働きたい気持ちは変わりません。
翻訳もしたいですが、他にもやりたいことがあるので、今は資金を貯めつつ準備をしようと思います。


<最後に>

この講座は主婦で子どもがいるから、仕事で忙しいから、近道ができる特別な方法を教えてくれるなどということはありません。

「主婦であれ独身であれ、会社員であれ無職であれ必要な努力の量は同じ」
「近道なんてない、螺旋階段を一歩ずつ登っていく努力を」
と管理人さんが講座ビデオの中で何度もおっしゃっていました。

振り返ると、受講開始から半年間は、もっと勉強したいのにできないもどかしさを感じ、激務だった職場や、帰りが遅く休みが少ない夫に対して不満の気持ちでいっぱいでした。

退職後、ようやくまとまって勉強できるようになった時には「このやり方であっているのか?」「学習したばかりのテーマの明細書なのに、読んでて全然わかんない…」「私は果たして進歩しているのだろうか?」と、日々不安でいっぱいでした(時間もあるし、家で一人だから余計悩んでしまうのかと)。

何度も何度も不満や不安と格闘して、講座受講1年後くらいに前述の管理人さんの言葉がお腹にストンと落ちたんです。

単純に不満や不安に心のエネルギーを使っている自分に対して疲れた、というのもありますが、私の場合「わかってきたぞ!」と今まで学習してきたことの知識の断片が繋がってきたのも1年後くらいだったんです。
それで少し自信がついて前を向けたというのも理由の一つだったかも知れません。

私は、どうせ一歩踏み出すなら大きな一歩にしたい、高く跳びたいとずっと思っていたんだと思います。私より恵まれている環境(時間の確保ができるという意味で)の他受講生と比べて、自分の努力不足を棚に上げていました。
けれど、大きな一歩なんて誰にもないこと、不満でいっぱいの現状を変えるために、不安に打ち勝つためには地味にコツコツと努力を積み重ねることが必要だということを、管理人さんから、他の受講生の方々から苦しいくらいに学びました。

私のらせん階段はまだまだ続きます。
職場+在宅で仕事量が増えましたし、子どもが小学生になり保育園時代に比べて手間がかかることも増えました(ワーママにとっては、小学校の方が大変かも)。
けれどこれからやりたいことも出てきて、毎日しんどいけれど楽しいです。

この楽しさは本講座から与えてもらったものだと、心から思います。
管理人さん、1年半もの間本当にありがとうございました。



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※挫折するステージは乗り越え、今はひたすら登り続ける段階かと思います。健康に留意して、これからも稼ぎ続けてください。お疲れ様でした。