横並びで満足するな(2017年7月16日追加)

2017年7月に、函館市内にセカンドオフィスを開設しました。この函館市の平均所得は273万7019円(2016年度)です。いくら住居のコストが東京などの大都市と比べてかからないとはいえ、これで、夫婦2人、子供2人が食べていくのは困難ですから、夫婦共稼ぎが普通だそうで、女性はパートで家計を支えることになります。人口減少中の函館は、大企業も無く、雇用が少ないので、全国規模で展開している店舗への就職は勝ち組と言えますね。ちなみに、働き口の無い、人口減少・高齢化が進行中の田舎での勝ち組は「地方公務員」です。これはどこの田舎も変わらないでしょう。函館市の公務員の平均年収(43.2歳)は594万8708円で、60歳定年で退職金が2080.8万円となっています。地方の勝ち組の公務員以外は、低所得に甘んじるか、就職先を探して都会に出るかの二択しかありません。地元の人に聞くと、大学への進学率も高くない地域だが、地元の就職が無い関係でやむなく進学している人も増えているそうです。このような雇用の少ない地方の暮らしは、可塑性(フレキシビリティ)が無く、親が決めた進路・生き方を受け入れる人も多くなります。

では、女性はどうでしょうか。ある年齢になれば結婚しろプレッシャーが高まり、結婚したらしたで子供はどうしたプレッシャー、同時に会社を辞めて子育てに専念することでキャリア断絶・収入低下というマイナスを受け入れることになります。家計のやりくり(パートで働く)、子育て、地域の行事への参加など、女性がほぼ全部負担する構造になっています。これでせめて豊かな老後が待っていればまだ我慢できるのかも知れませんが、年金は絶賛崩壊中ですし、ダンナの会社もいつリストラや倒産があるか分からないという経済不透明な状況です。

多くの日本人は、会社員なんてそんなもの、ここで暮らすってことはそんなもの、みんなそうやってここで暮らしている、みんなと同じなんだから不満を言うのはおかしい、など、横並びの中で日本人の不満は抑え込まれてきたと思います。そんな中、それはおかしい、違う成功パターンがあっていいし、生き方があっていいという人たちが生まれてきました。そうです。インターネットを活用したビジネスをやって成功したネット起業家と言われる人達です。

他人との比較、みんなと一緒だからそれで問題ないはずだという宗教にも見た洗脳がされてきたのが、これまでの日本社会だと思います。一流大学を目指してがんばり、一流大学に入ったらとにかく会社に人生を捧げる。それが勝ち組の定義として、頭の奥底に植え付けられてきたのが日本の労働政策です。日本は、世界で一番成功した社会主義国家と言われています。お隣の中国のような共産党一党独裁、政権に批判的な活動家は捕まえて牢獄から一生出さないなんてことはしません。が、似たような行動規制・自己抑制がかかるような教育がなされている国です。

常識を疑うべきです。田舎に生まれたらこんなもの。女性に生まれたらしょうがない。結婚も子育てもパートも全部当たり前。みんなそうして我慢して暮らしている。しかし、ココロのどこかではなんか違うというもやもや感が残っている。そのもやもや感、直感を大事にしてください。

田舎では、女は高校までで十分、大学やまして大学院まで苦労して行かせても、親に口答えばっかりして言うことを聞かなくなる。理屈っぽくって嫁のもらい手がなくなる。そんな世界です。

自分に投資したものを大事にしてください。人生は大人になっても打ち直しはできます。ただし、これだけは覚えておいてください。可能だが、それは簡単ではない、と。

簡単にできるのなら、簡単になれるのなら、誰も苦労しません。何かを犠牲にする必要があると思います。それは、友人とのつきあいかも知れません、友達との長電話かも知れません。しかし、それが犠牲だと思うようでは、成功はおぼつかないでしょう。自分の夢の実現のためにがんばっている自分に誇りを持ってください。

一時的に親や友人の理解が得られなくても、気にしないことです。彼らが本当にあなたのことを思ってくれているのなら、最終的には理解してくれるはず。そうではないのなら、それはそういう関係だったということです。

あなたの身の回りにある「普通」「横並び」に騙されてはいけません。それは、「普通」でもなんでもありません。それは誰かが得をするために、その誰かによって作られた「普通」に過ぎないのですから。




※講座案内より


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